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被災した物流現場を歩く(1) 仙台港―仙台臨海鉄道(2011/04/20)

被災した物流現場を歩く(1)


被災した物流現場を歩く(1) 宮城県や日本貨物鉄道(JR貨物)などが出資する第三セクターの貨物鉄道会社である仙台臨海鉄道。同社も今回の震災で大きな被害を受けた物流会社の1社だ。仙台港に押し寄せた大津波の影響によって、仙台港周辺の工業団地とJR東北本線を結ぶ全長約10キロメートルのうち、約4分の3の区間でレールの流出や損傷などに見舞われた。



被災した物流現場を歩く(1) 同社のコンテナ取扱駅周辺に足を運んだ。石油製品や紙製品、食品などの輸送で活躍していた機関車や貨車、コンテナなども津波に流されて横転・破損している。さらに、線路内には周辺の工場や物流センターから流れ着いた大量の瓦礫が散乱している。荷役作業を行う駅は完全にその機能を失ってしまっている状態だ。

仙台臨海鉄道の本格的な復旧作業がスタートしたのは4月中旬。大型の重機などを投入し、まずは線路内の瓦礫の撤去、レールの切断、貨車の撤去などに取り掛かっている。同社によれば、線区内のレールはほぼすべて敷き直しが必要とのこと。早ければ今秋にも一部区間での運転再開を実現できそうだという。


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