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被災した物流現場を歩く(2) 仙台空港―仙台エアカーゴターミナル(2011/04/22)

被災した物流現場を歩く(2) 仙台空港は東日本大震災による大津波の影響で滑走路や貨物・旅客ターミナルが壊滅的な被害を受けた。このうち滑走路は米国軍などの協力で3月17日には再開したものの、しばらくは被災地に救援物資を届けるための輸送拠点として自衛隊や米国軍のみが使用するという状況が続いていた。民間に開放されたのは約1ヵ月後の4月13日で、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)が羽田線、伊丹線などの臨時便の運航を開始した。


被災した物流現場を歩く(2) 仙台空港で輸出入される貨物の通関・保管・荷役などの機能を担っていた仙台エアカーゴターミナル(SACT)の貨物施設のうち、国内貨物代理店棟や航空会社棟は、壁の破損など比較的被害が小さく済んだ。しかしながら、SACT棟は津波で流れ着いた自動車の燃料が引火して建物が全焼してしまった。建物の躯体そのものはしっかりしているが、内部は丸焦げの状態だ。このSACT棟についてはすでに取り壊すことが決定しているという。


被災した物流現場を歩く(2) 仙台空港の国際航空貨物取扱量(輸出入)は年間約1500トン(2009年度)。東北エリアに進出している工場で生産された主に電子部品や精密機器などが輸出されている。旅客では少しずつ復旧が進んでいるものの、貨物は施設の修繕・新設の問題もあるため、とりわけ国際貨物の取り扱いが再開されるまではかなりの時間を要しそうだ。


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